試験内容
ルール
ルールは、学校授業の50分で完結するPDAの即興型英語ディベートに準拠する。
(1)概要(Summary)
ある1つの論題が与えられ、肯定側チーム(Government)と否定側チーム(Opposition)に分かれ、一般聴衆であるジャッジを説得する。肯定側か否定側かは主催者によって決められ、ディベータ自身で選ぶことはできない。より説得力(議論の中身、説明の仕方など)があったチームが勝ちとなる。
(2)ディベータの人数(Number of debater)
各チーム3名の計6名。それぞれの役割名と内容を図1に示す。
図1 ディベート概略図
(3)準備時間 (Preparation Time)
15分
(4)スピーカの順番、時間(Speaker Order and Speech Time)
スピーチの順番は図 1 の矢印の通りである。スピーチの規定時間は、3分または2分である。ただし、前後30秒は許容範囲である。スピーカとスピーカの間には、準備時間はない。スピーカはジャッジに呼ばれれば、速やかにスピーチを開始する。
(5)スピーチ内容(Speech Contents)
最初の 4 つのスピーチを Constructive Speech(立論)、後の 2 つのスピーチを Reply Speech (まとめ)という。Constructive Speech ではどのような論点を述べてもよいが基本的にReply Speechでは、Constructive Speechで述べていない新しい論点は出せない。
(6)質疑応答 (POI, Point of Information)
相手チームのスピーチ中に、質問やコメントを15秒以内で発言することができる。それを Point of Information (POI)といい、“POI”と声をかけ、質問する。質問を受けるか否かは、スピーカが決めることができ、受ける場合は“Yes, please.”、受けない場合は“No thank you.”などのように答える。
なお、POI は、規定時間に達するまではいつ行ってもよい。ただし、POI をして一旦断られた場合は、その15秒後以降から再度POIをすることができる。POIの間もストップウォッチの時間は止めない。
(7)ディベート終了後(After the Debate)
ディベートラウンドが終了すれば、対戦相手と握手を交わす。
(8)ジャッジ(Judge)
ジャッジは、新聞を読んでいれば分かる一般的な知識を持つ人と想定する。個人的な考え、専門知識、偏見をできるだけ排除し、客観的に判定する。基準は「内容」と「表現」の2つである。
試験の流れについて
集合(試験開始10分前)
- 受験者は入室する。※オンライン(Zoom)
- 役割が伝達される。
- 指示に従い、Zoomの表示名を変更する。
試験開始
- 論題が発表される。
- プレパレーションを行う。(Zoomブレイクアウトルームにて15分間)
- ディベート実践を行う。(約20分間)
試験終了
注意
✓ 検定実施者の指示にしたがうこと。
✓ 出席者の人数により、チーム内人数が3人より少なくなる場合がある。チーム内人数が3人より少ない場合も1人あたりのスピーチは1回とする。
(例:6人のうち、5人出席の場合は、LORまでで試験は終了となる。)
✓ POI を行う時はミュートを解除し、“POI”と声をかける。
✓ タイムマネジメントは、受験者自身が行う。(進行上、スピーチ規定時間を 30 秒超えた場合、検定実施者がスピーチを途中で止めることがある。)
論題例
・Death penalty should be abolished.
・Recreating the dead in VR does more benefits than harm.